霊界から女たちがやって来る!!
三人の女たちを中心とする八ーレムが営まれていたころ、実はもっと多くの正体不明の霊たちが私のところへ通ってきていた。みな私の〈異次元の女〉たちだ。
そのころ私は高二、彼女とて居ない。田舎であるからデートする場所さえない。町には映画館さえないし、まさか稲穂のかげで泥んこになってSをするわけにもいかない。
また昔のことでもあり、情報伝達のおそい田舎の高校生にあっては、Sなるものはまだまだほど遠い事象であった。
ところが彼女もいない女性と肌を接したこともないはずの私は、どういうわけか女を知っていた。異次元の女たちが男女の営みを手ほどきしてくれたのだ。
三人の女を陥落させると、さらなる女体の神秘を求めて、学究的な僕の探求は続けられた。
陥落させたとは言ってもまだ交尾までには至っていなかった。一日目には女の胸の感覚をつかみ、次の日にはその突起に悪戯し――と段階を踏んで日を置きながら、そしてとうとう女の下半身に到達したわけだ。
やがてお互いに愛情が深まっていくと、自然な成り行きでキスを交わすことが出来た。
さて、三人の女たちの間を見え隠れしつつ、数多くの知らない女たちが忍んでやって来るようになった。
だいたいは暗闇の中での出来事なので、照明を一斉に消されたカーニバルの夜のように、誰が誰だか今いったいどの女を相手にしているのか、まったくわからなかった。
これらは断片的な記憶である。入界の難しさから数分持ちこたえられずに戻ってしまったことが多かった。断片的だから断片的に紹介しよう。また、ずいぶん昔のことなので記憶がごちゃ混ぜになった部分もある。
――次元転換するとすでに女はいた。何と、私の上に乗っかっている。……つまりその……女のほうが僕の腰の辺りに馬乗りになって……つまりやっているのだ。
こちらが入っていってから来たのではない。間違いなく、入ったときには入れられていた。と言うことは、金縛り以前に彼らは人間の幽体と接触できるのだろうか。
お正月の鏡餅が床の間に鎮座するように、僕の中心部にどっかと腰をすえた白い肉塊が、気持ちよさそうにユラユラ揺れている。
女の背中が見える。
向こう向きだ。
けっこう前から僕の一部を勝手に使っていたらしかった――気持ちいいのかって? 当然である。
――女を背後から攻め立てている。非常に動物的でイヤらしいが、けっこう女にしてみても抵抗がないらしい。しょせん人間も動物の一種族である。
ここからの眺めは最高だ。まるで、“さあ今から滑るぞ!”とゲレンデの頂上に立って白銀のフィールドを見下ろしているような、女の滑らかな白い斜面が見える。
――私は今、征服者なのだ――
しばらく生殖行為?を続けたあと、今度は女をひっくり返してみた。
若葉マークなのだから何でもかんでも珍しい。金網の焼き魚をひっくり返すように、クルリと鮮やかに回転した。
まるで無重力状態のようである。
あっという間に女の表側が明らかになった。女も楽しんでいるようだ。
こんな恥ずかしいことをされているのに、眼も開けずひたすら快感を追っている。
わるくはない。風俗店に行ったら一発で合格するだろう。
――女を抱きしめたいという欲求は、愛情の有る無しに関わらず男なら必ず持っている。女にもそんな欲求があるのかもしれない。よく縫いぐるみをギュッと抱きしめている姿を目にするから。
急にハーレムの女たちを抱きしめたくなった。
誰というわけでもない。だいいちこのハーレムでは女を特定できない。暗闇が邪魔しているからだ。
さっそく試してみよう。応じてくれたのがどの女なのかは見当もつかなかった。そう、私は複数の女を同時に愛していたのだ。こちらの心を見透かしているように女は待っていた。向こうも私という男を抱きしめたい衝動に駆られたらしい。きつく抱きしめ合った。Sより始まった愛だが、すでに愛情が芽生えていたのだ。しかし多分あの時愛情を交わしたのは、三人娘とはまた違った霊界の女だったと思う。……多分。
0 件のコメント:
コメントを投稿